ゴルフをプレーするうえで、ドライバーショットは基本的な動作であり、スコアを伸ばすための重要な要素です。
しかし、ドライバーはゴルフクラブのなかでも扱うのが難しいクラブなので、ゴルフ初心者は正しいスイングの方法をしっかりと身につける必要があります。
そこでこの記事では、ドライバーのスイングを上達させる3つのポイントについて解説していきます。
適切なポジションを見つけよう!
ドライバーのスイングを上達させたい場合、まずはスイングを行うための適切な準備を整えることが大切だと言えます。
ポイントとなるのは「ボール」「自分」「ティー」という3つのポジションです。
ボールのポジション
ゴルフではさまざまな種類のクラブを使用しますが、クラブごとに適したボールのポジションが異なります。
一般的に、ドライバーショットにおいて適切なボールのポジションは、左脇の真下辺りだとされています。
もちろん、身長・腕や足の長さ・ドライバーの長さなどによって微調整が必要です。
最初は左脇の真下辺りから始め、両足の中央側に寄せたり左足の爪先側に寄せたりして、自分のドライバーショットにぴったり合うボールのポジションを見つけましょう。
自分のポジション
ボールの左右のポジションが定まったら、次は前後、つまり自分の体からボールまでの距離を意識しましょう。
スイングの軌道とボールの位置が重なるよう、正しいポジションに立つ必要があります。
基準となるのはボールに近すぎず遠すぎないポジションですが、この感覚はどうしても個人差が大きくなってしまいます。
ですから、自分の体からボールまでの距離ではなく、自分の体からクラブのグリップまでの距離を参考に、ポジションを決定するといいでしょう。
ドライバーショットでは、自分の体とクラブのグリップのあいだに、握り拳が2つから2つ半くらい入る状態に構えるのが理想だとされています。
その状態を保ったままクラブのヘッドをボールに合わせることで、自分の体の適切なポジションを定めることができます。
ティーのポジション
ドライバーショットの際、ボールをティーに乗せてスイングを行います。
このとき、なにも考えずにティーの高さを決めてしまうと、どれだけ正しいスイングを身につけてもショットは安定しません。
ドライバーショットでの適切なティーのポジションは、ティーに乗せたボールがクラブのフェースから半分見えるくらいだといわれています。
その高さを基準に、自分にとって理想的なティーのポジションを探しましょう。
正しいアドレスで安定性アップを目指そう
ゴルフでは、ショットに臨む構えのことをアドレスと呼びます。
そして、正しいスイングは正しいアドレスによって生み出されます。
立ち方とグリップ
アドレスを作る際は、まず左手にクラブを握って直立しましょう。
背筋がしっかり伸びていることを意識するのが重要です。
次に、腰から上を前に傾けます。
背中が曲がってしまわないように注意しながら、ゆっくりと上半身を前に倒していきます。
続いて、自分に合った方法でクラブをグリップしましょう。
まだ正しいスイングが身についていない初心者には、スクウェアグリップがおすすめです。
縦ラインの確認とスタンスの幅
グリップが定まったら、膝を軽く曲げます。
膝が曲がりすぎたり、お尻が下に下がりすぎたりしないよう気をつけましょう。
すねと腕が作る縦のラインが、地面と垂直になるよう意識します。
それから、足を左右に開いて、自分が立ちやすいスタンスの幅を取ります。
適切なスタンスの幅には個人差がありますが、まずは肩幅よりもやや広め程度を目安にするといいでしょう。
重心の調整と横ラインの確認
ここまでの手順を正しく実践できていれば、自然と重心は足裏の親指の付け根辺りに来ています。
別の場所に重心が来ている場合は、足裏の親指の付け根に重心が乗るように、アドレスを微調整します。
最後に、両肩・両膝・両足が作る横のラインが、それぞれ平行になっているかチェックしましょう。
各ラインが平行になっていれば、スイングの安定性を向上させることが可能です。
左肩の動きとコンパクトさを意識したスイングを!
ゴルフ初心者がドライバーのスイングで意識したいのが、テークバック時の左肩の動きです。
ドライバーショットでは、下半身で安定した土台を作り、上半身をスピーディに回転させるのがポイントとなります。
その際、テークバックにおける左肩の動きを意識することで、正しいスイングフォームを導くことが可能です。
左肩は最低でも顎下まで回転
テークバックでは、左肩が右膝の真上辺りに来るまで上半身を回転させましょう。
体が硬くてスムーズに肩が回らないという人は、左肩が顎の下に来る程度の回転から始めて、徐々に柔軟性を高めていくのが賢明です。
左肩の向きを確認
テークバック時に、左肩が斜め下を向いているかも確認しましょう。
左肩が真横や斜め上を向いている場合、前傾姿勢のアドレスが崩れている証拠です。
さらに、左肩と顎がくっついていることも重要です。
正しいドライバーのスイングでは、左肩と顎が軽く押し合うくらいに密着します。
これらのポイントを意識することで、肩がしっかり回ったスイングを行うことが可能です。
そうすることで、腕の力だけで振ったり手先だけで当てにいったりするスイングが減り、ミスショットのリスクを抑えられます。
コンパクトなスイングが重要
ドライバーショットでは、スイング全体をコンパクトに行うことも大事です。
初心者の多くはボールを遠くに飛ばそうと思うあまり、トップスイングの手の位置が高くなりがちです。
しかし、トップスイングの手の位置が高いと、ボールを正しく捉えるのが難しくなります。
ボールを適切に捉えるためには、トップスイングの手の位置をなるべく低めに抑えるのが重要です。
加えて、小さな体重移動を心がけることも大切です。
強いスイングをしようと体重移動を大きくしすぎると、アドレスが乱れてミスショットの原因になります。
基本の習得こそが上達の近道
正しい準備がなければ、正しいスイングは生まれません。
ですから、ゴルフ初心者はスイングの動作を練習する以前に、適切なポジションやアドレスを身につけることから始めるといいでしょう。
スイングに関しても、まずは左肩の動きとコンパクトさに絞って練習を重ね、基本を習得するのがおすすめです。
そうすれば、いずれ理想の弾道を描くドライバーショットを手に入れることもできるでしょう。