ゴルフのルールはいくつか新しくなり、ローカルルールとされていたものにも影響を与えている場合があります。
そこで今回は、ローカルルールの一つとして挙げられている「グリーン上でパター以外のクラブを振っていいのかどうか」を解説します。
グリーンでパター以外は使用してはいけないとされていた理由
基本的にゴルフルールの中にはクラブの種類と使用箇所を限定するような内容はなく、どこでも自由にクラブを選ぶことができるようになっています。
ただしローカルルールの一種として、グリーンではパター以外のクラブを使用してはいけないと規定しているところもあるようです。
一部のゴルフ場でもこのローカルルールを適応し、グリーン上でパター以外を使用禁止としているところも少なくないです。
このようなローカルルールが設けられている理由としては、グリーン上に傷をつけないようにするためのマナーだと考えられています。
グリーン上でパター以外のクラブを使用するとグリーンを傷つけやすく、傷ついたグリーンの修復が従来のゴルフルールで禁止されていたことも理由の一つとなっているようです。
ただこのローカルルールそのものは従来のゴルフルールとは異なるものであり、本来のルールに矛盾しているという指摘もされています。
そのためローカルルールを適応するかどうかも、ゴルフ場側の判断に任されている傾向がみられます。
新ルールではこれらの規定は存在しない
ではゴルフ新ルールではどのように決まっているのかというと、グリーン上でのクラブの種類と使用箇所を限定するような文章はありません。
そもそも以前のルールでもパター以外を使ってはいけないという規定はなかったため、それがそのまま引き継がれた形となっています。
つまりゴルフ新ルールの上では、グリーンでパター以外のクラブを使用しても問題ではないということです。
そのため、公式戦などのプロゴルフの大会でもパター以外が使用されることはありますし、アマチュアでもパター以外を使用したとしても違反ではないと判断することができます。
ローカルルールとしては残り続ける可能性がある
ただここで注意しなければいけないのが、そもそも「グリーン上でパター以外を使用してはいけない」というルールそのものがローカルのものであるという点です。
このルールをゴルフ新ルールで明確なものとしなかっただけであり、ゴルフ場によってはローカルルールをそのまま継続して設定する可能性も考えられます。
そうなると、ゴルフ新ルールの方を優先するべきかゴルフ場のローカルルールを優先するべきか悩む人も少なくありません。
このような場合はあくまでゴルフ場側や他のプレーをする人へのマナーの一つとして考え、事前に確認しておくことが重要だといえます。
ゴルフ新ルールでもクラブの使用を制限するものはない
このようにグリーン上でパター以外を使用してはいけないというルールは、あくまでもローカルルールであることがゴルフ新ルールの内容から理解することができます。
そのためグリーン上ではパター以外を使用してもルール上は問題ないものの、マナーの一つとしてどのように対応するべきなのか事前にゴルフ場などに確認しておくことが大切です。