明日はゴルフのラウンド、と思うと意気込んでしまう人もいるでしょう。
せっかくのラウンドですから、万全の状態で臨みたいものです。
しかし、そのために前日まで練習をしても、当日の結果は思わしくなかった、という声はよく耳にします。
ここでは、ゴルフのラウンド前日に練習は必要か、どんな練習が適しているかについて紹介します。
ゴルフのラウンド前日に練習は必要?
ゴルフのラウンドで良い結果を残すためにと、前日に意気込んで練習をしたくなる気持ちは、ゴルフをする人なら分かるでしょう。
しかし、ラウンドでより良い結果を出すために、普段以上の練習をいきなり前日にしても意味がないどころか、かえって疲労により調子を崩してしまいかねません。
ラウンドと打ちっぱなしは違う
練習とラウンドでは環境が異なります。
普段の練習で出せた結果はラウンドでも出せると思いたいものですが、コンディションが違えば出せる結果も違ってきます。
一方で、打ちっぱなしではそれほど飛ばない、という人の中にはラウンドだと結果が出せるという人もいるものです。
そのため、翌日のラウンドのために、と打ちっぱなしで練習するのは気休め程度にしかならないと思っておいた方が無難でしょう。
前日の練習はなぜNG?
翌日がラウンドということで、張り切りすぎてしまって翌日に疲れが残るようでは元も子もありません。
また、練習で上手くいかないと、本番とも言える翌日も上手くいかないのではないかという不安にかられるものです。
ここで粘って納得いく結果を出すまで続けてしまうのではなく、あくまでもほどほどに練習するのが良いでしょう。
納得いくまで練習を続けてしまう、という性格の人は前日の練習ははじめからしない、と決めておくのもいいかもしれません。
前日の練習はどの程度の練習が良い?
翌日のラウンドのための練習は悪影響になる場合もあります。
しかし、せっかくのラウンドで少しでも良い結果を出すために、もし前日に行うとしたらどのような練習をどの程度行うのが良いのでしょうか。
打ちっぱなしはOK、でも球数はほどほどに
前日の練習として最も一般的なものが、打ちっぱなしでしょう。
日頃から打ちっぱなしに行っているという人はいつもの球数以上に張り切って打つものです。
打った数に比例して上手くなるように感じれば、練習にも身が入るというものでしょう。
しかし、練習のしすぎは肉体への疲労を蓄積させます。
「これだけ練習したんだから明日は大丈夫」という精神的な安心感と引き換えに、いつもよりもハードな練習に体はついていけず、ラウンドでは本来の力を発揮できないかもしれません。
球数は練習量として分かりやすいため、次々に打ってしまいがちですが、一打一打じっくり取り組む練習が前日には適しているでしょう。
番手はいつも練習で使用しているものを
ラウンドではいつもの番手以外のものも使うかもしれない、と使い慣れない番手のクラブを引っ張り出してくる必要はありません。
ドライバーや7番アイアン、ピッチングウエッジなど、日頃から使い馴染んでいるクラブを使用しましょう。
打つ際のリズムやテンポを確認し、ミスショットが出ればそれを分析するのも大切です。
どのくらいのスイングであれば当たるのか、確認しておくと安心でしょう。
連続打ちせず、一打をムダにしない
打ちっぱなしの練習場によっては球数による料金設定ではなく、時間制によるところがあり、時間内打ち放題は連続打ちにもってこいです。
しかし、ラウンドでは一打にかかっています。連続打ちが許されている、と思えば一打に対する思いが甘くなり、緊張感にも差が出ます。
普段の練習であれば連続打ちはスイングを覚える上で効果的ですが、ラウンド前日の練習では本番同様、一打に対する思いを高めて打つと良いでしょう。
手の位置や重心の位置、スタンスの幅や前傾角度など、構え方をチェックします。
さらにリズムやテンポを確認し、整えましょう。
イメージトレーニングだけでも良い
ラウンド前日に練習するのであればすでに紹介したような方法が挙げられますが、練習しないというのも1つの手です。その代わり、イメージトレーニングをすると良いでしょう。
ゴルフに限らず他のスポーツにおいてもメンタルはプレイに大きく影響します。
イメージトレーニングを行うことで、いつもの自分の力が発揮できるでしょう。
ここでイメージするのは、自分のいつもの構え方、アドレスです。
いつもと同じようにアドレスするイメージを繰り返し思い描きましょう。
ラウンド当日のコースを想定した練習を
イメージトレーニングが有効ということはすでに紹介した通りですが、ラウンド前日には具体的にどのようなイメージトレーニングをすれば良いのでしょうか。
実際のコースを思い浮かべてシミュレーションする
ラウンドする予定のコースのレイアウトを思い浮かべたり、プリントアウトしたりしてシミュレーションしましょう。
1番ホールのティーショットから、どのクラブでどんな風なアドレスで打つか、ショットが上手くいったところをイメージします。
打ったボールがどこに飛んだかもコースレイアウト上に思い描きましょう。
セカンドショットも同様にイメージします。ラウンド全てに関して、できるだけ具体的にイメージすることが重要です。
練習とラウンドは別物!ラウンドを思いきり楽しもう
ラウンドのために前日くたくたになるまで練習してしまっては、せっかくのラウンドも楽しめないでしょう。
クラブでボールを打つ、という同じ動作であっても、練習とラウンドは全くの別物です。中には、ゴルフはラウンドに出ないと楽しさがわからない、と言う人もいます。
ラウンドならではの楽しみを味わうためにも、前日の練習はほどほどに、あくまでもいつものアドレスやリズムなど、「自分のゴルフ」を忘れないようにしましょう。