ゴルフは少ない打数でホールアウトをするのが基本ルールのため、第1打から2打はボールを遠くに飛ばして飛距離を稼ぐ必要があります。
その飛距離を稼ぐためにはクラブ選択だけでなく、しっかりとボールに力を伝える技術が必要になるのです。
そのボールに伝える技術の中で、今回はコックと呼ばれる技術を紹介します。
バックスイングのときに手首を親指側に曲げる動きのこと
ゴルフ用語のコックとは正式名称はコッキングであり、その意味というのはバックスイングのときに手首を親指側に曲げる動きのことです。
ゴルフという競技は、平均500ヤードの距離を4打から5打よりも少ない打数でホールアウトするスポーツになります。
この4打から5打よりも少なくホールアウトするためには、この500ヤードという長い距離を200ヤード以上飛ばして短縮する必要があるのです。
そのためにはクラブの中で、最も飛距離の出るクラブのドライバーもしくはウッドそして3番アイアンなどを使う必要があります。
しかし飛距離の出るクラブを使えば飛距離が出るというわけではなく、その飛距離が出るクラブに体をひねることで得られた遠心力のエネルギーを正確にボールに伝える必要があります。
この体をひねることで得られた遠心力のエネルギーを正確にボールに伝えるのが、このバックスイングのときに手首を親指側に曲げる動きを意味するコッキングという技術になるのです。
なぜバックスイングのときに手首を親指側に曲げる動きが必要になるのかというと、それはクラブの持つ部分とボールを打つヘッドの部分の中間に位置するシャフトをしならせる必要があるのが理由になります。
このシャフトがボールを打つときに楕円形にしなることによって、クラブの軌道がぶれずにボールの中心を叩くことができるので力を集約し飛距離が出ます。
もしバックスイングのときに手首を親指側に曲げる動きのコッキングをしないと、このシャフトがしなることが無いので力が集約されずに飛距離が出なくなります。
そのためゴルフコースでプレイをするのであれば、このコッキングという技術は最低限習得しておきたい基本テクニックということになるのです。
ゴルフのコックをきれいに行うための方法
ドライバーを使っているのに飛距離が出ない事に悩んでいる、もしくは打ったボールが意図しない形で左右に曲がっている場合には、その原因の一つとしてコックがうまく行っていないことが挙げられます。
そこでゴルフコースでプレイをするのであれば、先に言ったとおりにこのコックを正確に行えるように練習することが重要です。
コックをきれいに行えるようにする練習の流れとしては、まずクラブを握る前に深呼吸などのルーティンを行って体をリラックスさせる必要があります。
クラブのショットで失敗する原因で多いのが、小さいボールを上手く打つことに対して緊張してしまい身体が硬直してしまうことです。
緊張によって硬直すると不必要な力が体にかかってしまうことで上手くクラブを扱えなくなるため、深呼吸などのルーティンを実行することで体の硬直状態をほぐします。
そしてルーティンによって体の硬直をほぐした後は、その柔らかい体の状態のうちにクラブを握ります。
力を入れずにクラブを握ったら、クラブを腰付近まで持ち上げます。
この腰付近に持ち上げる際に、意識するのが手首の角度です。
この手首の角度が悪いと、肩の高さまで振り上げた後のスイングの際にシャフトが上手くしならずにボールの飛距離が出ないもしくは当たっても左右に行ってしまいます。
そこで腰の高さまで上げたら一度止めて、手首とシャフトが一直線になる90度を意識して構えるのです。
その90度に構えた状態のまま、肩口にまでクラブを上げるのではなくその腰の高さからボールを打つのです。
固定を脳に記憶させたら肩口まで上げて打とう
この90度に手首とシャフトを固定するという形は基本のため、理想の形として意識しなくても自然にこの形になるのが大事になります。
しかし意識した状態でしか出来ないのであれば、この動作を脳が記憶していないのでいざ本番になると少しの緊張で姿勢が崩れてしまい90度の固定を忘れてしまうのです。
そこで90度の位置に固定した状態から、何度も軽くクラブを振ってボールを打つことによって90度に固定する感覚を脳に記憶させます。
脳に記憶させて意識しなくても腰付近にクラブを上げた時に90度になるようになったら、今度は本格的に肩口までクラブを上げて溜めを作ります。
その溜めを作った状態から、クラブを振り下ろした時にボールがあまり左右に行かずに飛距離が出たら完成です。
コックを覚えてゴルフを楽しもう
ゴルフをプレイするうえで4打から5打よりも少なくホールアウトするためには、この500ヤードという長い距離を200ヤード以上飛ばして短縮する必要があるのです。
しかし飛距離が出るクラブを使ってボールを打っても、なぜか思ったよりも飛距離が出ない、もしくは左右に行ってしまう場合、コックがうまく行っていないのが要因の一つになります。
そこで手首を90度で固定する練習を重ねることによって、それが自然とできるようになれば自ずと飛距離や左右にぶれることなくボールを打つことができます。