ゴルフのルールが改正され、池の周囲に目印として立てられている杭の色にも注意が必要となります。
ペナルティエリアと呼ばれる地帯には赤杭と黄色杭があり、色によって救済方法が違っています。
これまで覚えていたルールとは変わっているので、ぜひ新しいものを覚えてください。
杭の色にも注目
改正されたゴルフのルールは、名前の変更やプレーヤーにとって自由度が上がった部分があります。
これまでウォーターハザードと呼ばれていた池や川などの地帯は、ペナルティエリアと変更になりました。
このエリアにボールが入った場合、ボールをドロップできる場所も救済エリア(リリーフエリア)といいます。
ゴルフの旧ルールで池の周囲に立っている赤杭や赤いラインなどの目印は、赤杭はラテラルではなくレッドPAに、黄杭や黄色ラインはイエローPAとなりました。
このエリア内にボールが入ったときプレーできるかどうかを判断することがプレーヤーに求められます。
プレー不可能またはプレーしない方が良いと判断したときは、1打罰の救済を受けます。
赤杭内のプレーが可能であると判断できたときは、プレーを続ける事ができます。
ゴルフの旧ルールでソールをしたり手やクラブが僅かでも地面またはルースインペディメントに触れたりするとペナルティが科されましたが、新ルールではソールとルースインペディメントのペナルティがなくなりプレーヤーにとって自由度が上がりプレーし易くなったといえるでしょう。
ゴルフ場に立つ赤杭と黄色杭の違い
ゴルフ場に目印として立っている赤杭や黄色杭はペナルティエリアを示すもので、どちらの杭もそのエリア内にボールが入っているのが確実であれば規則17に従い1打罰で救済を受けられます。
赤杭と黄色杭の違いは、ボールをドロップできる場所の選択肢にあります。
赤杭(レッドPA)内にボールが落ちた場合は、境界線を横切って入った地点から2クラブレングス(クラブ2本分の長さ)の、ホールに近づかない赤杭外のエリアである「救済エリア」内にドロップします。黄色杭の場合は、1クラブレングス(クラブ1本分の長さ)の救済エリアとなる後方線上であればどこでもドロップすることが可能です。
このエリアは赤杭でも選べ、黄色杭よりも赤杭の方が救済選択肢が多くなります。
後方線上の救済エリア内にボールをドロップする際、その救済エリアにボールが止まらなければならないというルールもあるので注意してください。
また、赤杭のある池にボールが入ったかどうか合理的な証拠がないと、確率的に高いとしてもロストボールと判定されて救済を受ける資格がないと見做されます。
ドロップの仕方
ゴルフの新ルールでボールのドロップの仕方にも、正しいやり方があります。
ボールは膝の高さから救済エリアに落として、ボールがエリア内に止まらなくてはいけません。
2度ドロップしても止まらない場合は2度目のドロップでボールが最初に落ちた点にプレースする手順となります。
肩の高さから落とすとペナルティは科されませんがやり直します。
もしもドロップをやり直さずプレーをしてしまうと、ボールが救済エリア内なら1打罰、エリア外では2打罰となるので気をつけてください。
赤杭の新ルールを知らないと損です
ゴルフを長くプレーしてきたプレーヤーにとって、新しいルールを覚えるというのはやり難さを感じるかもしれません。
ですがプレーヤーにとっても良い変更もされているので、面倒臭いからと旧ルールのままプレーしていては損をしてしまいます。
ゴルフはどれだけ打数を少なくホールを回るかを競うスポーツなのですから、得になったルールはすぐに取り入れるべきです。