ゴルフ初心者の場合、ドライバーやアイアンショットがうまくいっても、グリーンに近づいてから、なかなかカップに寄せられないということがよくありますよね。
アプローチでうまく寄せられないと、大きくスコアを崩してしまいます。
アプローチの悩みを解決するために、この記事では、アプローチが上達するための基本的な打ち方や練習方法などについて解説します。
アプローチの基本的なアドレス
アプローチのアドレスはアイアンのアドレスが基本になるので、まずアイアンのアドレスについて確認しましょう。
アイアンのアドレスでは、左足の踵の延長線上からクラブヘッド1個分右足寄りにボールを合わせ、両足を肩幅程度に開きます。目標に対して、体は直角になるようにします。
このまま上体を前方に傾け、腰の位置を決めるために少しお尻を後方に出すようにするのがコツです。
この状態で、グリップを握り構えるようにしましょう。
次に、両ひざを少し曲げて、重心を安定させます。このとき、ひざを深く曲げすぎないように注意することが大切です。
最後に顔を上げて首筋を自然に伸ばし、ボールに目線を置くようにしましょう。
アプローチのアドレスは、基本的なアイアンのアドレスをとってから、右足を左足にくっつくくらい寄せます。
ボールを右足のつま先の前にセットし、左足に体重の90%程度を乗せるイメージで重心をかけて構えます。
この構えが、アプローチの基本的なアドレスです。
アプローチの種類と打ち方
アプローチには、「ランニングアプローチ」「ピッチエンドラン」「ピッチショット」「ロブショット」の4つの種類があります。
ランニングアプローチ
ランニングアプローチは、ボールを低く打ち出して転がして寄せるアプローチです。
ボールは右足の前に置き、スタンス幅は狭くします。
振り幅は、距離に応じて変えるようにします。
ランニングアプローチは最も簡単なアプローチで、ミスが少なくなる傾向があるので、初心者はグリーン回りでは、まずランニングアプローチができないか考えるようにしましょう。
ピッチエンドラン
ピッチエンドランはランニングアプローチに比べて、ボールを少し高く上げランを少なくするアプローチです。
ボールが上がっている距離と転がる距離が半々だとイメージするとよいでしょう。
選ぶクラブによって、距離の比率は違ってきます。
スタンスは肩幅程度かやや狭いくらいで、ボールはスタンスの真ん中に置き、振り幅は距離に応じて変えます。
ピッチショット
ピッチショットはボールを高く上げ、落下後のランをピッチエンドランより少なくするアプローチです。
ボールが空中を移動する距離とランの距離の比率は、7対3~8対2程度をイメージしましょう。
ボールの位置は、左足踵の延長線上でスタンスは広めにし、振り幅は距離に応じて変えます。
クラブは、サンドウェッジやアプローチウェッジを使うようにします。
ロブショット
ロブショットは、ピッチショットよりもさらにボールを高く上げ、グリーンに落ちてからすぐに止まるようなアプローチです。
サンドウェッジを使いオープンスタンスで構え、通常のフルショットの振り幅でスイングします。
アプローチの難易度
アプローチの難易度は、ランニングアプローチ、ピッチエンドラン、ピッチショット、ロブショットの順に高くなります。
初心者は、まずランニングアプローチが使えないか考え、次にピッチエンドラン、ピッチショットを検討しましょう。
ロブショットは、相当な練習を積まないとなかなか使いこなすのは難しいアプローチです。
アプローチの効果的な練習方法
一般的なゴルフ練習場には、ゴルフコースのグリーン回りのような環境がないため、芝の上からアプローチの練習をする機会はなかなかありません。
そのことが、初心者がアプローチを上達できない理由になっています。そのため、ゴルフ練習場でのアプローチの練習にも、いろいろな工夫が大切です。
アプローチのアドレスで、右足の右側面を浮かせたままボールを打つ練習をしましょう。
この練習をするとスイング中、左足に体重がしっかり乗りミート率が安定するようになります。
マットの右端にボールを置いてアプローチの練習をするのも効果的です。
ダフってしまうとマットにクラブが当たるのでミスがはっきりわかり、ダフリを修正することができます。
ダフリやトップを直すためには、低いゴムティーにティーアップして練習するようにしましょう。
ボールを芯でクリーンに捉えられるようになります。
ティーとボールのあいだを狙って打つ練習をすると、フェースにボールを乗せて運ぶ感覚が身につきロブショットやバンカーショットの上達に役立ちます。
距離感を養うためには、練習場の30ヤード、50ヤードなどの看板を狙ってアプローチをするようにしましょう。
ゴルフのスコアアップに欠かせないアプローチの練習!
ゴルフコースでラウンドする機会が少ないと、なかなかアプローチも上達せずスコアアップにもつながりません。
しかし、練習場でも工夫次第でアプローチがうまくなることは可能です。
多くのゴルファーは、ドライバーやアイアンショットの練習に時間を割いて、アプローチの練習量が少ない傾向にあります。
そんななかで、特に初心者はアプローチを徹底的に練習すれば劇的なスコアアップを期待できるでしょう。