ゴルフは多くの人に趣味として親しまれており、テレビでプロの試合が中継されているのを見たことがあるという人もいるかもしれません。
しかし実際にやったことがある人でないと、ゴルフのスコアがどのように計算されているのかということはわからないのではないでしょうか。
今回は初心者の方に向けてゴルフのスコアの計算の仕方を解説します。
スコアの基本
基本的な計算方法
まずはゴルフのスコアがどのような規則に基づいて計算されているのかを見ていきましょう。
ゴルフでは基本的に1ゲーム18ホールのコースを回り、各ホールでのスコアの合計を競います。
スコアとはそのホールにおいてカップにボールを入れるまでにかかった打数のことです。
つまり、スコアの数が小さいほど、より少ない打数でボールをカップに入れたということになりますから、スコアの数が小さいほうが勝ちということになります。
スコアについての専門用語
スコアについての基本的なルールは以上になりますが、ゴルフにはスコアに関する専門用語が複数あるのでそれらについても説明していきます。
各ホールには規定打数(パー)というものがあり、実際にかかった打数と規定打数とを比較してそのホールのスコアを表現します。
実際の打数が規定打数と同じであればパーとなります。
実際の打数が規定打数よりも1打、2打、3打と増えていくにつれて、それぞれボギー、ダブルボギー、トリプルボギーとなり、逆に規定打数よりも1打、2打、3打と減っていくにつれて、それぞれバーディー、イーグル、ダブルイーグルとなります。
実際に何打かかったかを数えるよりも、規定打数より何打多いか、少ないかと考えたほうが計算しやすいため、こうした用語を用いてスコアを計算することはよくあります。
2019年に改正された新ルール
ここまでスコアに関する基本的なルールを説明してきましたが、実はゴルフのルールは2019年に改正されています。
ですからその新ルールの中でもスコアに関するものを取り上げて解説していきます。
ホールの最大スコア
これは各ホールの最大スコアを「パーの2倍」といったように任意の数字に設定できるというルールです。
特にゴルフの経験が浅い人は、規定打数を超えてもなかなかカップにボールを入れることができず、ゲーム全体の進行を遅らせてしまうことがあります。
こうした場合に、打数が最大スコアに達した場合には、カップにボールを入れられていなくてもスコアをそのホールの最大スコアとすることで、次のホールに向かうことが認められるのです。
ゴルフをやってみたいけれど、人よりも経験が少ないから迷惑をかけないか心配だという人にとっては、最大スコアが設定してあると比較的楽な気持ちでゲームに参加することができるでしょう。
OBや紛失球に関する罰打
OB(アウトオブバウンズ)とはプレーができる区域外のことであり、ゲームの中ではこのOBにボールが出てしまったり、ボールが紛失してしまったりすることがあります。
そうした場合に元の位置まで戻ってボールを打ち直していると時間がかかり、ゲームの進行を遅らせかねません。
そこでOBや紛失球が出た際に、ルールで定められた救済エリアにボールを置いてプレーを続行するという選択肢を設けることができるようになりました。
ただしその場合には2罰打が加えられます。
つまり、罰としてスコア上では実際よりも2打多く打ったことになるということです。
バンカーに関する罰打
ボールがバンカーに入ってしまった場合に、手でバンカーの後方にボールを出すことができます。
ただしその際にはスコアの2罰打が加えられます。
バンカーからボールを出すためには技術が必要ですから、初心者がバンカーで何打も繰り返すことを防ぐことができるルールです。
打つまでの制限時間
自分の打順が回ってきてから設定された時間内にボールを打たなければ、スコアに1罰打が与えられます。
打順とはボールを地面に置いてから始まり、距離を計測したり、クラブを選択したりしている時間は制限時間に含まれません。
また、ショットの内容によっては制限時間が10秒増えることもあります。これもゲームの進行が遅れないようにするためのルールです。
初心者でも安心してプレーできる
ゴルフのスコアについての基本と新ルールを解説してきました。
新ルールでは技術的に心配のある初心者でも、罰打を設けることで円滑にゲームを進めることができるようになっています。
最初はスコアが伸びないこともあるかもしれませんが、新ルールのおかげで、初心者であっても上手な仲間と共に楽しくプレーすることができます。
ぜひいろんな仲間を誘ってゴルフを始めてみましょう。