人気のゴルフクラブメーカーについて、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
なかでも代表する7社について検証してみましょう。
また、選び方についても考えてみましょう。
契約プロはタレント揃い!キャロウェイ
キャロウェイは日本国内では石川遼、上田桃子、河本結、三浦桃香など、黄金世代と注目を浴びる若手人気選手から国内屈指の実力者まで幅広く契約している人気ゴルフクラブメーカーです。
契約プロはタレント揃いで人気あるメーカーですが、その歴史は古く、1982年にジョージア州出身の実業家であるイリー・リーブス・キャロウェイがゴルフクラブメーカーであった、Hickoly Stick USAを買収し、社名をCallaway Hickoly Stick USAとしてスタートしています。
革新的なテクノロジーを年々開発するメーカーで、歴史に残るクラブを作り続けています。
なかでも、金属ヘッドの長所を最大限に引き出したビッグバーサや、ネオマレットを確立したオデッセイ2BALLパターは名器と呼び声が高いです。
また、2019年にはEPIC FLASHと銘打った、ゴルフクラブの開発で初めて人工知能を導入した、独特な波型形状のFLASH フェースを開発し、脚光を浴びました。
これらのテクノロジーを駆使したクラブは、プロゴルファーはもちろん、アマチュアゴルファーまで、幅広いゴルファーが使うことのできるクラブとしておすすめです。
ストイックなアスリート!タイトリスト
タイトリストはアメリカPGAツアーのなかでもトップクラスの実力と人気を誇る選手であるジャスティン・トーマスやジョーダン・スピースが契約していることで知られています。
トッププロの意見を取り入れた、まさにストイックなゴルフクラブとして、アスリートゴルファーを中心に人気の高いメーカーです。
基本理念を、「最高の性能と品質を兼ね備えたゴルフ用品を全てのゴルファーに提供する」としていることからも、ストイックなゴルフクラブへのこだわりを感じます。
アスリートゴルファー向けのイメージが強かったタイトリストですが、2019年にTSシリーズを発売したことでゴルフ業界を驚かせました。TSとはTitleistSpeedを意味し、その名の通り、スピード性能の向上とより高い方向安定性を実現しました。
また、高い飛距離性能を搭載することで、新たなタイトリストユーザーの獲得と、既存のタイトリストユーザーのニーズを叶えるクラブを実現しました。
アスリート感漂う、玄人向けメーカーであり、アマチュアには手の出しづらいメーカーであったタイトリストですが、TSシリーズが登場したことで、タイトリストに憧れていたアベレージゴルファーにもおすすめできるメーカーとなりました。
そうそうたる顔ぶれの契約選手!テーラーメイド
テーラーメイドはアメリカPGAツアーの選手も多く契約する有名メーカーの一つです。
代表する契約選手としては、タイガー・ウッズ、ローリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソンなど、そうそうたる顔ぶれです。
そんなトッププロが契約するゴルフクラブメーカーですのでクラブの性能は折り紙つきです。
もちろん単に人気があるわけではなく、テーラーメイドのゴルフクラブには常に画期的な最新のテクノロジーが惜しみなく搭載されています。
特にMシリーズはテーラーメイドを代表するコレクションで、ヘッドの反発係数をルール上最大限にチューニングするスピードインジェクションにより、飛距離性能向上を実現しています。
また、弾道のバラつきを低減するツイストフェースを合わせて搭載することで、飛距離と直進性を同時に実現させるなど、そのテクノロジーにはゴルフ業界全体が注目しています。
Mシリーズ以外にも、グローレシリーズは、女性や初心者、シニアなどの力がないゴルファーにもおすすめの商品も充実していますのであらゆるゴルファーに対応したメーカーです。
クラブフィッティングのパイオニア!PING
PINGはパターが有名なゴルフクラブメーカーでしたが、アメリカPGAツアーのトニー・フィナウやバッバ・ワトソンが契約していることや、2017年賞金女王の鈴木愛、2019年全英女子オープンで優勝した渋野日向子などが契約していることで注目されています。
日本国内では特に女子プロゴルファーの活躍が著しいメーカーです。
PINGの最大の特徴はクラブフィッティングです。
PINGのカスタムフィッティングの歴史は50年以上にも及び、蓄積した膨大なデータとノウハウを駆使した先進性を持つフィッティングはトッププロはもちろん、アマチュアにもおすすめです。
フィッティングには独自のカラーチャートを用いて、身長や手の長さ、指の長さを計測し、プレーヤー一人ひとりにマッチするクラブを提案しています。
また、PINGは最高品質にこだわりを持ち、多くのメーカーが国外に生産拠点を移す中、国内生産を貫いています。
そして、その強いクラブへの思いから、前作を上回る数値や仕上がりとならなければ発売をしないメーカーとして有名です。
ドライバーとして完成度が高いと人気を博したG400LSTの発売からその後継となるG410LSTの発売に時間がかかったのもこのポリシーのためだと言われています。
このように、クラブへの情熱がひしひしと感じることができ、一人ひとりに合わせたクラブを提供しているメーカーですので、これからクラブを買いそろえるアマチュアゴルファーにもおすすめのメーカーです。
タイヤだけではない。ゴルフクラブにも定評あり!ブリジストン
一流タイヤメーカーとして知られるブリジストンですが、ゴルフクラブメーカーとしても一流です。
国内契約選手は他メーカーと比べてもトップレベルの人数で、代表される選手としては、宮里藍、宮里優作や堀川未来夢、松田鈴英などが挙げられます。
また、アメリカPGAツアーでは、マット・クーチャーなどが契約しています。クラブとして主軸商品であるTOUR B JGRシリーズのドライバーは新・飛距離モンスターと銘打って発売され、飛距離に特化した商品となっています。
そこには、独自のテクノロジーである、SP-COR構造とフェース面のパワーミーリングデザインを取り入れ、ミスヒットへの許容性を向上させ、さらに低スピンを実現することで飛距離性能を向上させています。
ブリジストンはJGRシリーズの特徴のように、許容性を求めるアマチュアゴルファーや、飛距離性能を重視する女性やシニアに特におすすめのメーカーです。
多種類のブランド展開!ダンロップ
ダンロップも一流タイヤメーカーとして有名ですが、ゴルフクラブメーカーとしてはスリクソンとゼクシオ、クリーブランドという3ブランドを展開している珍しいメーカーです。
選び方としてはスリクソンは勝負にこだわるアグレッシブなプレーヤー向け、許容性と直進性に定評があるゼクシオはどちらかというと女性やシニア向けです。
また、クリーブランドはウェッジを主軸としたブランドとなります。
スリクソンの代名詞であり、アメリカPGAツアーの中でもショットメーカーとされる松山英樹が愛用するZシリーズのアイアンはスリクソンの代表作とも言われています。
特にマッスルバックと呼ばれるアスリート向けのアイアンは、操作性に優れ精緻な攻めを可能にすると数多くのショットメーカーに愛されています。
腕に覚えのあるゴルファーにこそおすすめしたいクラブです。
アイアン職人!ミズノ
アイアンと言えばミズノ。
とまで言われる、屈指のアイアンメーカーであるミズノですが、契約選手にはその印象の通り、武藤俊憲や時松隆光、原英莉花、吉本ひかるなどショットメーカーと呼ばれる選手が多いです。
契約選手ではありませんが、アメリカPGAツアーのトッププレーヤーであるブルックス・ケプカもミズノのアイアンを愛用しています。
もちろん、アイアンばかりではなく、ドライバーなどにおいても、他メーカー同様に飛距離性能の高いクラブを提供しています。
トップ選手や、ショットメーカーが愛用するクラブという印象の強いミズノはどこかタイトリストンのストイックなブランドイメージと重なる部分があります。
選び方はさまざまありますが、これらのメーカーはこだわりが強く、アグレッシブにゴルフをする上級者にこそふさわしいクラブではないでしょうか。
おすすめのメーカーの選び方
ゴルフはメンタルのスポーツと言われるほど精神的な部分が大きく影響するスポーツです。
それは、緊迫した場面で優勝を争うトッププロだけではなく、アマチュアゴルファーでも同じです。
クラブの選び方はさまざまですが、各メーカーが年々独自のテクノロジーを開発し、切磋琢磨してより良いゴルフクラブを作り上げています。ですので、どのメーカーを選んでも間違った選択にはなりません。
しかし、メーカーにはそれぞれの信念があり、プレーヤーはその信念を信じてプレーをすることになります。
全てのクラブを同じメーカーで統一する必要はありませんが、メーカーの信念を理解し、共感できるメーカーのクラブを信じて振り切ることは精神的な部分において、優位に立てる要素となるのではないでしょうか。お気に入りのメーカーを信じ、強靭なメンタルを手に入れてライバルに打ち勝ちましょう。
こだわりを持って愛用クラブを選ぼう!
ゴルフクラブメーカーにはそれぞれの特徴や信念があります。
クラブ選びには自身の腕前を考慮することはもちろん大切ですが、そのメーカーの契約選手が発信しているメッセージを読み取ることでお気に入りのメーカーを見つけることができるかもしれません。
ゴルファーとして、何となくクラブを購入するのではなく、スコア同様にクラブにもこだわりをもって愛用できるクラブ選びをしてみましょう。