会社の付き合いや取引先から誘われるゴルフ。
面倒に感じたり費用の面で断りたくても、「仕事に支障が出てしまったらどうしよう」と思ってなかなか断れない人もいるのではないでしょうか。
できれば相手を不快な気分にさせないよう、上手に断れるようになりたいものです。
自分が誘った時にどんな理由で断られたら納得できるかを考えれば、そのヒントは見えてきます。ここで考えてみましょう。
相手の気持ちになって考えてみる
ゴルフへのお誘いは単なるスポーツのお誘いではなく、人間関係を円滑に進めるためのお誘いです。
そのため、ゴルフ接待は誘った段階からもうスタートしてるとも言えるでしょう。ゴルフ接待を上手に断るには、相手の気持ちになって考えてみることがとても大切です。
断る場合は誰もが「この理由では仕方がないな」と感じられるような理由を添えて、丁寧に断るようにします。
心から申し訳なさそうにするのもポイントです。
素っ気ない感じで断ってしまうと、相手は「せっかく誘ったのに拒絶された」と感じてしまいます。
また、明らかに嘘だろうとわかる理由で断った場合は信頼性を失ってしまうかもしれません。
そうなってくると今後の人間関係に溝が生まれたり、仕事に影響を及ぼす場合が出てくることも考えられます。
断る理由は慎重に考えるようにしましょう。
ゴルフとは人間関係構築のためのツール
ゴルフとは人間関係をうまく築いていくためのツールに過ぎません。
野球やサッカーなどのように純粋にスポーツを楽しむための会とは異なり、ゴルフはそのスポーツ自体を楽しむというよりもそこでたくさんの情報収集をすることや相手との親睦に重点を置いている傾向があります。
ゴルフ接待を通して相手の懐にうまく入り込み、会社の人間関係もスムーズにいくようになって昇進に成功した人の話や、取引先との仕事がうまくいった人の話などをしばしば耳にすることがあるのはそのためです。
ゴルフは、長い時間一緒に過ごすことになるスポーツです。
芝生が広がる開放感がある屋外で行うため、自然と気持ちも人に対してオープンになりやすくなります。
また、ゴルフでは激しい動きもないため、会話を楽しみながらプレーを楽しむことができます。
そして、プレー後はそのまま食事を一緒に取る機会もあるため、そのまま自然にどんどん関係性を深めていけるのです。
そのため、他のスポーツの時と同じように「ゴルフは苦手なんです」などと断ってしまうと、相手に悪い印象を与えてしまいかねません。
また、「お金が掛かるのが嫌で」という理由も社会人なのに自分で管理ができていないと思われかねないため、注意が必要です。
では、どのような理由であれば人間関係に影響を及ぼしにくいのでしょうか。
それは、自分ではどうすることもできないことを理由として挙げることがとても大切です。
そうすることで、相手は「それなら仕方がないよね」と感じやすくなります。
ゴルフは人間関係構築のためのツールと考えると、断り方も自然と考えやすくなるでしょう。
断り方の具体例とは
仕事の付き合いでのゴルフを楽しいと感じることができず、面倒だから断りたいといった場合は法事や結婚式、家族との旅行など自分だけの意見で日程をずらせないことを理由にすると誘った側も仕方がないと感じやすくなります。
子供がいる場合は参観や運動会などの学校の行事などを理由にすると、スムーズに断りやすくなります。
ただし、これらのことを理由にする場合は、嘘がバレないように気を付ける必要があります。
後から様子や感想などを聞かれた際には、きちんと答えられるようにしておくようにしましょう。
会社に同じ学校に通わせている子供がいる人がいる場合、学校の行事を理由にするとすぐにバレてしまうため、事前にチェックしておくことが大切です。あらかじめ話を合わせてくれるように頼むのも一つの方法です。
嘘がバレた時ほど信頼を失い、人間関係が悪化してしまうことはありませんから注意しましょう。
腰が痛いなど、体の不調を理由にした断り方も効果的です。
ゴルフは腰を回すスポーツですから、腰が痛いとプレーに支障をきたしてしまいます。
また、腰が痛いという人を無理やりスポーツに誘うのは気が引けてしまうものです。
そして、腰が本当に痛いかどうかは外から見えない部分のため、本人から痛いと言われてしまえば、それを信用するしかありません。
「お医者さんからスポーツは止められていて」などと添えれば、さらに信憑性は高まります。ただし、時々腰が痛そうなそぶりをしたり、他のスポーツへの誘いも断ったりするなど整合性が取れるようにしておきましょう。
また、ゴルフへのお誘いは前もってされることが多いため、体の不調を理由にする場合は長引くものを選ぶ必要があります。単なる風邪などは理由にしないようにしましょう。
他にも、取引先から誘われている場合には会社の方針で接待ができないことを理由に挙げることができます。
会社の方針であれば、それ以上「そんなこと言わずに」と強く誘いにくくなってしまうからです。
また、仕事が立て込んでいてしばらく予定が立てられないことを理由にすることも効果的です。
しばらくという表現は曖昧な表現ではありますが、相手には「仕事でいつも忙しい人なんだな」という印象を与えることができます。
「その日は都合が悪くて」という理由の場合は、再び誘われる可能性があることを頭に入れておくようにしましょう。
もちろん純粋にゴルフが好きな人もいる
もちろん、ゴルフ接待を開催する人の中には純粋にゴルフが好きという人もいます。
そのような相手には「ゴルフはちょっと苦手で」という理由も受け入れられやすいです。
しかし、相手がどのようなタイプか分からないような場合や一緒にゴルフに行く他の人たちが「ゴルフは人間関係構築のためのツール」と考えている人たちの場合は、断る理由は慎重に考える必要があるでしょう。
ゴルフ接待をうまく断って人間関係をスムーズに
気乗りしない接待ゴルフを上手く断るには、自分ではどうすることもできないことを理由に挙げることをおすすめします。
仕事を円滑に進めるためには、良好な人間関係を保つことが欠かせません。
そのためにも単なるゴルフの誘いと考えず、誰が聞いても納得できるような理由を挙げるようにしましょう。
ただし、どの理由の場合も詳細を聞かれた場合に答えられるよう、具体的にイメージしておくことが大切です。