ゴルフを始めようとした際に、戸惑うことになりがちなのがゴルフクラブの多さです。
あまりにも多いので何を買えばよいのか見当もつかないという人もいるはずです。
また、どれでも似たようなものだろうと考えて適当に買ったりすると、使いづらくて後悔するといったことにもなりかねません。
そこで、選択の指針となるように、クラブの種類とそれぞれの特徴について解説していきます。
5つのタイプに大別されるゴルフのクラブ
ゴルフのクラブは大きく分けて「ウッド」「アイアン」「ユーティリティ」「ウェッジ」「パター」の5つのタイプがあり、それぞれのタイプのなかにさらに細かな種類があります。
種類の名称と個々の特徴は以下の通りです。
遠くに飛ばすためのウッド
ウッドは飛距離を出すためのクラブです。
そのため、シャフトは長くヘッドは大きく設定されています。
ただ、シャフトが長いとボールが芯に当たりづらくなります。
要するに、コントロールが難しいのがウッドの欠点なのです。
ウッドの代表的な種類はドライバー(1番ウッド)、フェアウェイウッドの2種類であり、ドライバーはティグラウンドで、フェアウェイウッドはフェアウェイで使用することが前提となっています。
さらに、フェアウェイウッドは、2~5番ウッドに分かれています。
番号が大きくなるほどシャフトは短くなり、飛距離も短くなっていくというわけです。
正確な飛距離が期待できるアイアンと初心者でも扱いやすいユーティリティ
アイアンはゴルフにおける中心的な役割を担う重要なクラブです。
1~9番までの9種類に分かれ、それぞれ期待できる飛距離が異なっています。
ちなみに、シャフトの長い1~3番アイアンをロングアイアン、シャフトの短い7~9番をショーとアイアン、その中間の4~6番をミドルアイアンとも呼びます。
そして、遠くから目標ポイントを狙う場合にはロングアイアンを、比較的短い距離の場合はショートアイアンといった具合に、距離に合わせて使い分けていくわけです。
ただ、長い飛距離が期待できるロングアイアンは扱いが難しいという欠点があります。
一方、フェアウェイウッドやロングアイアンではうまく打てないという初心者におすすめしたいのが、ユーティリティです。
ユーティリティはフェアウェイウッドよりもボールがミートしやすく、アイアンより飛距離が出せるという優れた特徴を有しています。
その代わり、アイアンと比べると飛距離にムラが出やすいという欠点があります。
したがって、熟練者が使用すると物足りなさを感じるかもしれません。
短距離のアプローチに特化したウェッジ
ウェッジは飛距離に関してはあまり期待できないものの、狙った場所にボールをコントロールしやすいという特徴があります。
短い距離に特化したクラブであり、グリーンやカップへのアプローチが主な用途です。
ウェッジの種類はピッチングウェッジ(PW)、アプローチウェッジ(AW)、サンドウェッジ(SW)の3つにわかれ、PWは低い弾道で、SWは球を高く上げてのアプローチに適しています。
なお、AWはその中間の特徴を有しています。
グリーン上からカップを狙うパター
最後のパターはグリーン上でボールを転がしてカップに入れるためのものです。
基本的にグリーン以外で使用することはありません。
なお、パターはヘッドの形状によってピン型、T字型、L字型、ネオマレット型、マレット型の5種類にわかれています。
それぞれ特徴は異なりますが、初心者でも扱いやすいとされているのが、スイートスポットが広いピン型と直線的にスイングしやすいマレット型です。
それぞれの特徴を踏まえた上でのゴルフクラブの選び方
ゴルフのキャリーバックにはゴルフクラブを14本入れることができます。
そうなると、14本ギリギリまでそろえたいところですが、その必要はありません。
なぜなら、初心者のうちはクラブの長所をなかなか引き出せないため、たくさん持っていても無駄に終わってしまう可能性が高いからです。
とりあえず、ドライバーとパターは必須なので、それ以外は扱いやすいクラブだけを選ぶのが無難です。
どのクラブが扱いやすいかは人によっても異なってきますが、無難な選択だといえるのが5~9番までのアイアンとPW及びSWの7本です。
それにドライバーとパターを合わせれば9本になります。
もし、距離が出るクラブもほしいのであれば、初心者でも比較的扱いやすいユーティリティを加えるのがよいでしょう。
そのうえで、ゴルフにも慣れ、ボールがきちんと飛ばせるようになってくれば、上達の度合いに合わせてロングアイアンやフェアウェイウッドを追加していくのが賢明です。
ゴルフクラブの特徴を理解して悔いのない選択をしよう!
ゴルフクラブには数多くの種類がありますが、それぞれの特徴を理解すれば、どれを選ぶのがよいかは自然にわかってきます。
たとえば、初心者で腕に自信がないというのなら、ロングアイアンやフェアウェイウッドは避け、最初は比較的扱いやすいミドルアイアンやショートアイアンを中心に集めるのが無難だといった具合です。
まずは、基本的な特徴について学び、悔いのないクラブ選びをしていきましょう。