定期的にストレッチをして筋肉を柔らかくしておかないと、年齢を重ねるたびに体が硬くなっていきます。
硬直した体はスポーツの大敵であり、特にゴルフにおいては色々な問題に繋がりやすいです。
この記事では、ゴルフをプレイする上で体が硬いことで起きる問題に加え、体が硬い人でもプレイを楽しめる方法をご紹介します。
筋肉が固いとフォームが安定しないだけでなくケガの可能性も
ゴルフをプレイする上で体が硬いと起きる問題として、フォームが安定しなくなることとケガの発生リスクを上げてしまうことが挙げられます。
ゴルフの基本フォームとして、まずクラブを肩の高さまで持ち上げるバックスイングと呼ばれる体勢を作ります。
バックスイングの体勢が出来たら、そのまま体をひねってクラブを弧を描くように振り下ろしてボールにヒットさせます。
バッグスイングをするときには肩と首の筋肉を使い、そして弧を描くように振り下ろす際には股関節の筋肉を使います。肩と首の筋肉が硬くなってしまうと、クラブを持ち上げられなくなるので飛距離が出なくなります。
そして、股関節の筋肉が硬くなると振り下ろしたときの勢いを吸収しきれないため、下半身が安定しなくなり的確にボールに当てられなくなるのです。
筋肉が硬くて正しいフォームが出来ていないからといって、無理な動作をしてしまうとケガを誘発してしまいます。
ゴルフは野球と同様に筋肉だけでなく、ひじや腰といった関節に多大な負担がかかるスポーツです。
そのため、筋肉が硬い状態で無理な動作をしてしまうと、筋肉に炎症が起きて捻挫を起こす場合があります。
捻挫で済めば1週間をめどに安静にすれば治りますが、もし無理な動作を続けて腰やひざといった関節を痛めてしまうと日常生活に支障をきたしてしまう可能性もゼロではありませんので注意が必要です。
体が硬くてもフォームを見直せば十分に楽しめる
体が硬いと「ゴルフをプレイするのに向いていないのか」という疑問を持つ人が多いですが、結論から言えば硬くても工夫をすれば楽しくプレイすることは可能です。
そもそも勘違いしてはいけないのは、10代や20代の若いプロゴルファーでも体が硬い人はたくさんいます
体が硬いプロゴルファーが第一線で活躍が出来ているのは、体が硬いということを弱点ととらえずに、自身の体の状態に合わせてフォームを改善することで対処しているからです。
体が硬くてもゴルフを楽しむためには、いくつかある大事なポイントを押さえておくことが大事です。
最初の大事なポイントになるのが、体が回りやすいアドレスを作るということです。
基本のアドレスは股関節が柔らかい人を基準に作られているため、体が硬い人が行うとフォームを崩してしまいます。
そこで、硬い股関節の筋肉でもスムーズに体を回すために足のつま先を平行に開くのではなく、両つま先をボール3個分開いた状態にします。
両つま先をボール3個分開くと、股関節の窮屈さが和らぐのでスイングがしやすくなります。
次に、クラブを持ち上げる動作のバッグスイングをする際は、硬い体を無理に捻らないようにすることです。
バッグスイングで体を捻る理由は、勢いをつけることで飛距離を生み出すためです。
しかし、肩や首の筋肉が硬い状態のままで無理に捻る動作をするとより負担がかかるので、首と肩の筋肉と関節を痛めてしまいます。
さらに過剰な力がかかることで、スイング中に体の軸が両足の間隔より外側にはみ出るスエーや振り下ろしたときに前傾姿勢が崩れる伸びあがりを起こしてしまいます。
バッグスイングをする際に体を捻らなければならないという概念を捨て、クラブを持ち上げるときには体をクラブの方に向けた後にゆっくりと持ち上げて窮屈に感じない高さを見つけましょう。
これらの大事なポイントを実践できれば、体が硬くても楽しくゴルフをプレイすることができるようになります。
ケガを防止するためにはケアを行うことも大事
体が硬くてもできるフォームを身につけたとしても、体を出来る範囲で柔らかくすることは大事です。
先に言ったとおり、ゴルフは野球と同様に筋肉と関節に負担がかかるスポーツですから、硬くても出来るフォームを身に着けても筋肉や関節に負担がかかっていることに変わりありません。
関節痛を引き起こしてしまうと日常生活に支障をきたしてしまうため、体が硬いと自覚がある場合は無理のない範囲で柔らかくする努力は続けた方が良いでしょう。
筋肉を柔らかくするためには、無理のない範囲で入浴後にストレッチを行うのが有効です。
お風呂に入ると温かいお湯の効果によって、緊張状態の筋肉が柔らかくなります。
そこにストレッチを行うことで、ほぐれた筋肉がより柔らかくなるので柔軟性が戻りやすいです。
緊張状態の筋肉をほぐすことが大事ですから、ただの湯に入るよりもアロマや入浴剤を利用してお風呂場をリラックス空間にすると効果がより高まります。
入浴後に体を柔らかくストレッチする方法としては、上半身と下半身を逆方向に捻るねじりストレッチがおすすめです。
やり方はとても簡単で、あお向けに寝た後にひざはそろえて立て、両腕は頭の上に上げて手を組みます。
そして腰と立てたひざを左に倒したら、腕と上半身は右に向けるだけです。
この体勢を最初は5秒維持し、慣れたら8秒から10秒を目安にキープをします。
そして、目安となる時間をキープ出来たら、今度は腰とひざを右に倒して腕と上半身は左に向け、同じように8秒から10秒キープをします。
この運動は肩と首の筋肉だけでなく股関節も柔らかくするため、ゴルフで大事な筋肉と関節を柔らかくするのに最適です。
このほかにも筋肉を柔らかくする方法として、定期的にプールや海で泳ぐのも効果があります。
水の中は浮力があることによって筋肉にかかる負担が少なくなるだけでなく、クロールなどの泳法は筋肉を柔らかくする動作と似ているため、体が柔らかくなることが期待できます。
体が硬くてもゴルフはできる
体が硬い人がゴルフをすると、基本通りの動きが出来ない事で悩む人が多いです。
確かにゴルフは関節の可動域が重要なスポーツですが、プロゴルファーの世界でも体が硬いことを弱点と考えずに、様々な工夫をすることで乗り越えている人が沢山います。
もちろんストレッチで柔らかくすることもケガの防止で大事なことですが、例え体が硬くても工夫することで十分にゴルフを楽しむことは出来ますから、是非実践してみてください。