・海外女子のメジャー大会って何大会あるんだろう?
・あまりメジャー大会について詳しく知らにかも。
- 海外ゴルフ女子のメジャー大会ってそもそもどんな大会なのかを解説
- 海外ゴルフ女子の5つのメジャー大会を解説!
- 歴代メジャー大会優勝者ランキングTOP3
今回は海外ゴルフ女子のメジャー大会を事細かく解説していきたいと思います。
そもそもメジャー大会とは何か
現在の海外女子メジャー大会は、アメリカで開催される全米女子オープン選手権と全米女子プロ選手権、ANAインスピレーション、ヨーロッパでは全英女子オープンゴルフ選手権とフランスで開催されるエビアン選手権の5大会になります。
これまで女子ゴルフのメジャー大会は、ANAインスピレーションのようにスポンサーが変わるごとに大会名が変更になるため、どの大会がメジャーなのか分かりづらく男子と比べると人気も今一つでした。
近年ではアジア勢ゴルファーなどの活躍で、女子ゴルフのメジャー大会はアメリカやヨーロッパ以外でも注目されるようになりました。
このように、大会の数や大会名の変更などが行われてきた海外女子ゴルフのメジャー大会ですが、現在はどんな大会があり出場資格はどのようなのでしょうか。
海外女子ゴルフメジャー大会の概要
ANAインスピレーション選手権
この大会は、1972年にコルゲート・ダイナショア・ウィナーズ・サークルとして始まり、1981年にはコルゲート・ダイナショアに大会名が変更されて、その後はスポンサーの変更ごとに大会名も変わり、1983年にナビスコ・ダイナショアとして全米女子メジャー大会に昇格しました。
メジャー大会昇格後もナビスコ選手権、クラフト・ナビスコ選手権と大会名が変わり、2015年に航空会社のANAがスポンサーとなり、大会名がANAインスピレーションに変更されています。
開催コースは、アメリカカリフォルニア州ランチョンミラージュのミッションヒルズカントリークラブで3月下旬に開幕します。
賞金総額はUS$3,100万で、優勝賞金はUS$46.5です。
最多優勝者はエイミー・キングとベッツィ・キング、アニカ・ソレンスタムがそれぞれ3回優勝しています。
現在では優勝者は18番ホールのグリーン脇の池に飛び込むのが恒例になっています。
この大会は2022年からはスポンサーが変更になり、賞金総額がUS$500万に増額されて、開催時期が4月でコースもテキサス州ヒューストン周辺のゴルフコースに変更される予定です。
- LPGAツアー殿堂入りかつ現役選手
- 過去の大会優勝者
- 過去5年間の全米女子オープンゴルフ選手権、全米女子プロゴルフ選手権、全英女子オープンゴルフ選手権の優勝者
- 2016年~2019年のアムンディエビアン選手権の優勝者
全米女子オープンゴルフ選手権
全米女子オープンゴルフ選手権は全米ゴルフ協会(USGA)が主催するトーナメントで、1946年に第1回大会が行われた最も歴史のある女子メジャー大会です。
大会の歴史は、主催は当初女子プロゴルフ協会(WPGA)でしたが、1950年に全米女子プロゴルフ協会(LPGA)の設立とともに公認大会となり、1953年から全米ゴルフ協会が主催する大会になりました。
全米女子オープンゴルフ選手権は世界的に統一されたメジャートーナメントではなく、全米ゴルフ協会主催のメジャートーナメントです。
開催コースは毎年変更されて、最終日は6月第1日曜日に設定されています。賞金総額はUS$550万で優勝賞金はUS$100万です。
- 過去10年間の全米女子オープンゴルフ選手権の優勝者
- 前年の全米アマチュアゴルフ選手権の優勝者及び2位
- 前年マーク・H・マコーマックメダル受賞者
- 過去5年間のANAインスピレーション選手権、全英女子オープンゴルフ選手権、全米女子プロゴルフ選手権、エビアン選手権の優勝者
- 前年全米女子オープンゴルフ選手権の上位10位
- 前年度のLPGAツアー賞金ランキングの上位70位までの者
- 前年度の欧州ツアー、日本ツアー、韓国ツアーの賞金ランキングが上位5位
- 同選手権2ヵ月前と開催週のロレックス女子世界ランキング上位が25位
- アマチュアの出場資格は、大会開催初日の時点でアマチュアであること
- セクションで行われた予選の通過者
※マーク・H・マコーマックメダルとは、2007年に設立された世界No1のアマチュアゴルファーに与えられる賞です。
全米女子プロゴルフ選手権
LOGAのメジャー大会で唯一出場資格がプロに限られる大会が全米女子プロゴルフ選手権です。
この大会は、1955年に第1回大会が開催されて、開催時期は毎年6月後半で、開催コースは持ち回りになります。
賞金総額はUS$450万で、優勝賞金はUS$64.5万です。
本大会は、以前はLPGA選手権と言う名称でしたが、2015年から大会名が現在のようになり男子の全米プロゴルフ選手権と姉妹大会になりました。
- LPGAに殿堂入りしている者
- 歴代優勝者
- 過去5年間のANAインスピレーション選手権、全英女子オープンゴルフ選手権、全米女子オープンゴルフ選手権、エビアン選手権の優勝者
- 過去2年及び当年のLPGA公式戦の優勝者
- 前年の全米女子プロゴルフ選手権の上位10位の者
- 全米女子プロゴルフ選手権1ヶ月前と開催週のロレックス世界ランキングの上位30位
- 前年のT&Cナショナル選手権の上位8名
- PGAストロークプレー選手権の優勝者
- 過去直近のソルハイムカップのメンバー
- 前年の全米女子プロゴルフ選手権を出産のために欠場した者
- 全米女子プロゴルフ選手権前週までのLPGAツアー賞金ランキングの上位者
その他、特別推薦枠があります。
エビアン選手権
エビアン選手権は、欧州女子ゴルフツアー(LRT)と全米プロゴルフ協会(LPGA)が共同開催するトーナメントです。
1994年にエビアンマスターズとして第1回大会が開催されて、当時はLETが主催するメジャー大会でした。
2000年からはLETとLPGA共同開催となり、賞金がUS$に変更されて2013年には第5のメジャー大会に昇格しました。
開催場所はフランスのエビアン地方のエビアンリゾート・ゴルフクラブで7月に開催されます。
この大会の特徴は、開催時期の気候が安定して開催コースの難易度も高くないため高スコアが出やすい大会と言われます。
賞金総額はUS$365万で、優勝賞金はUS$54.75です。
LETとLPGAの共同開催のため出場資格は厳しく、明確に決められた出場資格としては世界ランキング40位以内とアジアパシフィックアマチュア選手権1位と2位とされています。
全英女子オープンゴルフ選手権
全英女子オープンゴルフ選手権は1976年に創設されて、開催コースは持ち回りで毎年変更されます。
男子の全英オープン選手権の開催コースは、シーサイドリンクスのコースに限られますが、女子の場合はこの規定はありません。
全英女子オープンゴルフ選手権は1984年と1994年以降はLPGAツアーのメジャー大会になりました。
大会の名称は1987年から2006年は、「ウィータービックス全英女子オープン」で、2007年から2018年は「全英リコーオープン」となり、2019年は「AIG全英女子オープン」の名称で開催して、2020年以降は「全英」の名前を外して「AIG女子オープン」の名称で開催されました。
2021年の賞金総額はUS$580万で、優勝賞金はUS$87万です。
- 最終予選通過者
- 過去10年間の本大会の優勝者
- 前年度の本大会上位15位の者
- 現時点のLET賞金ランキングの上位25名
- 現時点のLPGA賞金ランキングの上位40名
- 現時点での日本ツアー賞金ランキングの上位5名(アースモンダミンカップ終了時点)
- 当年度のLET・LPGAツアーの優勝者
- 前年度のLET・日本ツアー・韓国ツアーの賞金ランキング1位
- 過去5年のANAインスピレーション選手権・全米女子オープンゴルフ選手権・全米女子プロゴルフ選手権・エビアン選手権の優勝者
- 前年の全米アマチュアゴルフ選手権・欧州女子アマチュアゴルフ選手権の優勝者
- 当年のアジアパシフィック女子アマ・全英女子アマの優勝者
- 前年マーク・H・マコーミックメダル受賞者
- 同選手権開催週のロレックス女子世界ランキング上位者(LET10名・LPGA25名)
海外女子メジャー大会優勝者ランキングTOP3
これまで長い歴史を刻んできた海外女子ゴルフメジャー大会ですが、複数回優勝したゴルファーはたくさんいます。
その中でも気になるのは誰が歴代トップクラスなのかではないでしょうか。
海外の女子メジャー大会の優勝者のトップ3の選手は、すでに引退していますのでこれ以上優勝回数増得ることはありません。
大会の数も男子より多い5大会のため、これからTOP3に入る選手が出てくる可能性があります。
では、現在の海外女子ゴルフメジャー大会の優勝者のTOP3はどのような選手なのでしょうか。
第3位
第3位はメジャー優勝回数11回のルイーズ・サッグス選手です。
ルイーズ・サッグス選手は1923年生まれで出身地はアメリカのジョージア州アトランタです。
1940年から50年代に活躍した選手で、主なメジャータイトルは全米女子オープンゴルフ選手権2回、ウエスタンオープン4回、LPGA選手権1回、タイトルホルダーズ選手権4回で、ツアー合計では61回の優勝を果たしています。
引退後はLPGAの共同創設などに携わり、1979年に世界殿堂入りしています。
第2位
第2位は優勝回数13回のミッキー・ライト選手です。
ミッキー・ライト選手は1935年生まれで、出身地はアメリカのカリフォルニア州サンディエゴです。
1950年から60年代に活躍した選手で、主なメジャーのタイトルは全米女子プロゴルフ選手権4回、全米女子オープンゴルフ選手権4回、ウエスタンオープン3回、タイトルホルダーズ選手権2回です。
1955年にLPGAのメンバーに登録後の優勝回数の82勝はキャシー・ウィットワース選手の88勝に次ぐ記録です。
第1位
第1位は優勝回数18回のパティ・バーグ選手です。
パティ・バーグ選手は1918年生まれで、出身地はアメリカのミネソタ州ミネアポリスです。
1940年から60年にかけて活躍した選手で、主なメジャーのタイトルは全米女子オープンゴルフ選手権1回、タイトルホルダーズ選手権7回、ウエスタンオープン7回です。
パティ・バーグ選手はメジャーでこれだけの優勝回数を誇りながらも、全米女子プロゴルフ選手権は2位が2回で優勝経験はありません。
プロ転向後の通算優勝回数は60勝で歴代5位の成績です。
海外女子ゴルフメジャー大会のまとめ
海外女子ゴルフメジャー大会について解説しましたがいかがでしたか。
男子のメジャー大会とは異なり、女子は大会名やスポンサーや大会の数が度々変わりました。
優勝者もほとんどがアメリカ人のため、その他の国では盛り上がりに欠けていました。
2000年以降はスウェーデンのアニカ・ソレンスタム選手やオーストラリアのカリー・ウェッブ選手などアメリカ人以外の選手の活躍や、近年では韓国を中心としたアジア人の選手が活躍しています。
現役では韓国の朴仁妃選手が2021年までにメジャー7勝していますのでこれからの活躍次第ではTOP3に入る可能性もあり、ますます海外女子ゴルフメジャー大会から目が離せなくなります。